新しい は 良いことなのか
昨日書いた、病院へ一緒に行った彼。
新しく、時間を一緒に過ごすことになった 彼のこと。
そもそものキッカケは友達とやっていた出会い系アプリだった。
自分の好みの顔か、または好みのプロフィールか、それを選択するだけで相手と簡単にマッチ出来る。
マッチするとメッセージのやりとりが可能になる。
そこで出会った彼のことを話す。
「明日にはこのアプリ辞めます」
確かそんなようなことを言っていた気がする。
(確かめたいけどアンインストールしてしまっている)
ラインのIDを教えるにはまだ会話を重ねていなくて、不安に思ったが、なぜかその時 彼を信頼してラインIDを伝えた。
そこから2週間くらいか、連絡を取り合っていたが、ふとした拍子に電話をしようとなった。
電話で話してみると、彼は相手のことをすごく考える良い人だということが分かった。なんとなくだけど。
次の日か、また次の日だったか、私たちは初めて会った。
出会い系の人と会うのは初めてではなかったし、それは相手も同じだった。
ただやっぱり初めて会う時は緊張した。
家まで迎えに来てくれて、一緒にご飯を食べ、カラオケもした。
電話の時も感じたが、会話のテンポが合ったのだと思う。心地よい時間だった。
3回目 会う時、夜景を見に行こうと言われた。
身構えて臨んだが、特に話す空気は無く「寒いしもうそろそろ帰るかなあ」と思っていたところで、好きな人がいることを打ち明けられた。
それが私だということも。
正直、なところ。私はまだ前 付き合っていた恋人をきちんと思い出にできていなかった。
それには まだ少し時間がかかるような気がした。
それをゆっくりと言葉にして伝えたら、待つよと彼が少し焦りながら言ってくれた。
その日からお付き合いをする事になった。
家族以外の看病をするのは初めての経験で、何をどうしたら良いか分からず無力だった。
ここまで母を尊敬したのは久々かもしれない。やっぱりすごい。
彼の熱はなかなか下がらず、食欲もなかった。
不安だったけど、日頃の習慣もあり ほとんど私も寝てしまっていたので、苦だと思うことは特になかった。慣れていない家事も楽しかった。
ただ、私を苦しくさせていたのは
なぜか前の恋人の名前が出てくる時だった。
離れた位置から名前を呼ぶ時、咄嗟に出てくるのは あの人の名前だった。
悲しかった。
悔しかった。
すごく申し訳なくなった。
ベッドで寝ている彼の顔を見て、あの人だったらと考えてしまった事も、彼は知らないだろう。
ごめんなさい。
彼には伝わらなくていいし、伝えるつもりもない
最低だった、私の話。